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本日、2冊購入していただいた。


直接顔を合わせて

直接僕の手から

本が渡った。



この瞬間は何とも云えないうれしさがある。



何処か知らないところで

100万冊売れるよりもうれしいんだ。

嘘じゃない。ホントだよ。






何年か前、手作りの製本で手売りで売っていた頃。


はじめてのお客さん。おんなの子を連れたお母さん。

舞い上がって何を喋ったか覚えてないけど

その日はゴッホの絵のような空だったっけ。

珍しい青の青だったんだ。



毎回同じ本を1冊購入してくれる大きなお腹の骨董品屋のおじさん。

聞いてみたら、ひとりにプレゼントしたら好評で

ひとり、またひとりとプレゼントしてるとのこと。

そういう本としてなんて、これっぽっちも考えたことがなかったから

贈られた人にも気に入ってもらえればいいなと丁寧に包装した記憶があるよ。



「ねこが死んだ日」を自宅に帰ってから読んで

僕が帰ってしまわないかと思い、

慌てて車に乗って感想を伝えに来てくれたお子さん連れのお母さん。

涙目で感想を短く云い、僕はうまく答えられなかった。

あれよあれよと時が過ぎ

云えたのは 「ありがとうございます。」の一言。

いろんなコトが一瞬で起きて、言葉になんかできなかったんだ。

言葉の不確かをあらためて知った日だったし、

手作りを卒業しなくてはと思った日でもあった。



もっともっといろんなコトが起きていたんだよ。とにかく貴重な日々。

テレビも映らなく、大きなムカデやらちょっとしたお化けが出るアパートに住んだり

星を観てて不審者に間違われたり、まだまだまだまだたくさんあるよ。

もちろんいいコトばかりじゃないけど、そんなものを差し引いても

直接本を渡せるという生活は僕には掛けがえのないものだったんだ。






happy出版は、何千・何万ていう部数では決してないから

それだけに、コンセプト通り

本当に気に入ってくれた人にだけ渡ればよしと思っている。


















本日購入していただいた本

ずっと書棚に置いてもらえたならいいな。






















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